株主からのメッセージ

ラングレー・ホールディングス plc取締役 兼マンローランド・シートフェッド GmbH 監査役会会長 バーナード・ラングレーより

バーナード・J・ラングレー

関係者の皆様へ

2024年、ラングレー・ホールディングスがマンローランド・シートフェッドグループを率いて13年目を迎えました。2012年2月、私は入社間もない中、父と共にオッフェンバッハの従業員の前に立ちました。その際、父は、かの有名なアメリカ元大統領ジョン・F・ケネディのベルリン演説の言葉を引用し、マンローランドと印刷業界に対する長期的なコミットメントを示しました。

「Ich bin ein Rolander(私はローランダーです)」

この十数年間、印刷業界は大きな変革と困難を経験し、マンローランド・シートフェッド社を含む主要印刷機メーカーも例外ではありません。市場では印刷機メーカーの将来に関する噂が絶えません。特にマンローランド・シートフェッド社については、ラングレー・グループの支援継続に対する疑念が囁かれていますので、ここに事実を述べます。

  • ・ラングレー・ホールディングスは、印刷業界および弊社の印刷事業部門であるマンローランド・シートフェッド社, ドラック・ケミー社, ブループリント・プロダクトNV社への投資を継続します。
  • ・当社は純資産10億ユーロ以上を有する家族経営企業であり、その額は大手印刷機メーカー2社の現在市場価値を合わせたものの2倍です。
  • ・当グループは複数の産業分野に事業を展開しており、マンローランド・シートフェッド社はグループ全体の売上の約20%を占めています。
  • ・2024年度の税引前利益(PBT)は2023年と同様、およそ1億2000万ユーロとなる見込みです。
  • ・当グループは完全な無借金経営であり、純資産の約3分の1を現金で保有しています。従って、銀行や投資家の影響を受けることなく事業判断を行っています。

私たちは家族経営企業として、慎重に資金を管理し、賢く投資を行います。今年、マンローランド・シートフェッドが初めてDrupaに参加しなかったことで、競合他社のゴシップの的となりましたが、Drupaへの参加費用はインフレ率をはるかに上回るペースで上昇し、一方来場者数は減少しているという事実を踏まえた、純粋な経営判断によるものです。その代わり、1,000人以上の印刷業界のプロフェッショナルが、ドイツ・オッフェンバッハの弊社プリント・テクノロジーセンターを訪れ、工場見学を行いました。また、マンローランド・ワールドツアーを通じて、多くの方々に最新のローランド印刷機EVOLUTIONを実際の稼働現場で見ていただきました。2025年5月に北京にて開催予定のチャイナ・プリントには出展を予定しています。ラングレー・ホールディングスのビジネス視点は常に長期的です。私たちは短期的利益を追う投資家や、融資の安全性のみ優先する金融機関、さらには3~5年で企業を売却することを前提とする未公開株投資会社とは異なります。私たちの視点は「世代を超えた経営」にあります。

来年、ラングレー・ホールディングスは設立50周年を迎えます。私たちは事業の有機的成長と戦略的買収により成長してきました。そして、これまで一度も買収した企業を手放したことはありません。私たちは印刷業界と保有する企業およびその製品を信じ、それを支える人々を信じています。市場で広まる噂は、所詮、噂にすぎません。同様に、私たちは競合他社について噂話をすることはありません。それがラングレーの流儀ではないからです。 私たちは事実に基づき、製品とサービスで信頼を築いていきます。マンローランドの印刷機は、その品質と信頼性、そして顧客サービスの精神をもって、その価値を証明し続けています。

最後に、私と私の家族を代表して、皆様とご家族に楽しいクリスマスと実りある新年をお祈り申し上げます。

心より感謝を込めて

バーナード・J・ラングレー
ラングレー・ホールディングス plc 取締役
マンローランド・シートフェッドGmbH 監査役会 会長

ラングレー・ホールディングスについて

ラングレー・ホールディングスは、英国を拠点とするエンジニアリンググループであり、世界中の市場向けて資本設備を提供しています。ラングレーの各事業は、市場をリードする企業であり、また各分野でニッチな地位を占めており、ソリューションベースのアプローチで高度な技術を提供しています。当グループは3つの主要分野、パワーソリューションプリントテクノロジーその他産業において事業を展開しています。グループの事業拠点はドイツ、イタリア、フランス、英国、ノルウェーにあり、欧州、英国、米国に18の生産拠点を持っています。同グループは世界中に90以上の販売およびサービス子会社を持ち、約5,000人の従業員を擁しています。ラングレー・ホールディングスは、現会長兼CEOのアンソニー・ラングレーによって1975年に設立されたファミリー企業です。

Manroland Sheetfed社について

マンローランド・シートフェッド社は、1871年に設立され、世界で最も古い印刷機メーカーのひとつであり、ドイツを代表するオフセット枚葉印刷機メーカーです。今日、同社は世界の40カ国以上に子会社を持ち、その印刷機が生み出す品質と信頼性の高さは世界的に知られています。マンローランド・シートフェッド GmbHは2012年にラングレー・ホールディングス plcの傘下となりました。


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