オッフェンバッハ市長が来日、櫻井印刷所で和綴じ本作りを体験

日本 - 2024年10月

埼玉県川越市で開催された「川越まつり」に合わせて、ドイツ・オッフェンバッハ市のフェリックス・シュヴェンケ市長が訪問団とともに来日しました。川越市とオッフェンバッハ市は1983年8月24日から姉妹都市関係を結んでおり、今回のフェリックス・シュヴェンケ市長の訪日もその友好関係を深めるための重要な一環です。

オッフェンバッハ市(Offenbach am Main)は、ドイツ・ヘッセン州にある都市で、フランクフルトのすぐ東に位置しています。かつては皮革産業の中心地として知られており、現在は様々な国際企業が本社を構える商業都市です。また、マンローランド社などの印刷業界とも縁が深く、特に印刷機械の生産で世界的に評価されています。

オッフェンバッハ市からは約20名の訪問団が川越市を訪れ、その旅程の一環として、櫻井印刷所のイベントに参加しました。櫻井印刷所は1924年創業、今年創業100周年を迎えた歴史ある企業です。訪問団は、日本の伝統的な製本技術「和綴じ」を体験する機会を得ました。和紙を選び、活版印刷でしおりを作成するなど、訪問団は日本文化に触れる貴重な経験をしました。シュヴェンケ市長は、伝統的な技術に深い関心を示し、体験を通じて日本文化への理解を深めました。

本のしおりを作成したシュヴェンケ市長

オッフェンバッハ市のシュヴェンケ市長は、manrolandの高付加価値印刷技術に注目し、櫻井印刷所で稼働するRoland700 菊全寸延版枚葉印刷機を紹介しました。1993年に導入されたRoland700は、現在では日本で最も長く稼働するデジタル印刷機の一つで、その網点再現性とベタの美しさは30年以上経った今も健在です。櫻井社長は、Roland700の印刷技術と現代のデジタル技術、さらに日本の伝統を融合した新たな付加価値を創造し、川越の歴史や文化と環境に配慮した競争力とを両立させています。シュヴェンケ市長は、企業と技術的優位性について訪問団、川越市の関係者に強調し、オッフェンバッハと川越の連携が印刷業界における新たな価値観を生み出す可能性を示しました。

左から櫻井印刷所の櫻井社長、オッフェンバッハ市のシュヴェンケ市長、マンローランドジャパンの小玉代表取締役

今後も、川越市とオッフェンバッハ市の友好関係がより一層深まることを願い、マンローランドジャパンもその発展に貢献してまいります。

Manroland Sheetfed社について

マンローランド・シートフェッド社は、1871年に設立され、世界で最も古い印刷機メーカーのひとつであり、ドイツを代表するオフセット枚葉印刷機メーカーです。今日、同社は世界の40カ国以上に子会社を持ち、その印刷機が生み出す品質と信頼性の高さは世界的に知られています。マンローランド・シートフェッド GmbHは2012年にラングレー・ホールディングス plcの傘下となりました。


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